感謝して手放す

 

 

 

 

こんにちは。

 

カウンセラーの河野です。

 

 

 

 

 

以前、

 

落ち込んでいる時、

 

前向きになりたい時、

 

心理系の本に頼っていた時期がありました。

 

 

 

 

 

よく出てくるフレーズには、

 

「過去と未来は変えられない。

 

変えられるのは今だけ。」

 

ということが書いてあったと思います。

 

 

 

 

 

確かにその通りだと、思います。

 

 

 

 

 

今できることにフォーカスする。

 

 

 

 

 

それが正しいのは、

 

わかっているのです。

 

 

 

でも、その通りにできないのです。

 

なんだか、しっくりこないのです。

 

 

 

なぜなら、

 

今を生きられていないように思うから。

 

前に進めないと思うから。

 

自分を許せていないから。

 

 

 

そう、思っていました。

 

 

 

どうやら、

 

当時の自分にとって

 

自分の過去を許して、

 

前に進むためには、

 

過去の捉え方を変える必要がありそうです。

 

 

 

 

 

それでは、

 

過去のとらえ方を変えるには、

 

どうしたらいいでしょうか。

 

 

 

 

 

過去の捉え方を変えるのに必要なのは、

 

感謝です。

 

 

 

 

過去に戻りたいとき、

 

将来が不安なとき、

 

 

 

これまで自分は、できることをしてきたんだ。

 

やってきたことは、最善だったんだ。

 

 

 

 

そう思うと、

 

自分や身の周りの人にも

 

有り難かったという思いが

 

湧いてくるのではないでしょうか。

 

 

貴重な経験だったなと

 

思えてくるのではないでしょうか。 

 

 

 

 

 

私には、

 

そういう経験がありました。

 

 

 

学生時代の恋愛で、

 

当時付き合っていた女性を

 

傷つけてしまったことに

 

後悔していました。

 

 

 

自業自得のくせに、

 

罪悪感でつらかった記憶があります。

 

 

 

 

そこで、

 

当時相談していたカウンセラーに、

 

手紙を書くことを勧められました。

 

 

 

そのカウンセラーは、

 

こんなふうに言いました。

 

 

 

「ごめんねと謝罪をしすぎると、

 

重くなってしまう。

 

だから、

 

ありがとうと感謝を伝える手紙を

 

書いてみてはどうかな。

 

 

 

そして、

 

謝りたいのであれば、

 

最後にごめんねと

 

締めくくるようにしてみて。」

 

 

 

 

 

近年、

 

心理学では、

 

特にポジティブ心理学の分野では、

 

感謝の研究がなされています。

 

 

 

感謝の手紙や

 

感謝の日記を

 

書くことで、

 

客観的に状況を見ることが

 

できるようになると言います。

 

 

 

その結果、

 

心が整えられると言います。

 

 

 

感謝は、

 

成長、回復、

 

そして幸福度合いにも影響するとの

 

研究結果もあるようです。

 

 

 

昔から言われているように、

 

Count your blessing

 

(あなたの恵みを数えましょう)は、

 

意義のあることなのですね。

 

 

 

また、

 

1日の中で感じたよかったことを

 

寝る前に思い出すということもいいですね。

 

 

 

ただ考えているだけだと、

 

雑念が湧いてきたり、

 

マイナス思考に

 

流されてしまうことがあります。

 

 

 

ですから、

 

紙に書いてみる、

 

手紙にしてみる、

 

パソコンに打ち出してみるなど、

 

アウトプットの方法を

 

工夫してみるといいと思います。

 

 

 

 

 

心や体がつらい状態にある方は、

 

実際に書いたりするのが

 

つらいかもしれません。

 

 

そういう方には、

 

時間が必要かもしれません。

 

 

 

その「時」が来たら、

 

試してみてください。

 

 

 

また、

 

感情のあまり吐き出し過ぎないように、

 

ゆっくり時間をかけることも必要です。

 

 

いずれにしても、

 

ご無理のないようにお願いします。

 

 

 

だから、以前の私のように、

 

今どん底だと思っていても、

 

自分を責めてしまっていたとしても、

 

自分に価値が見出せないでいても、

 

 

 

自分自身に、感謝してみてください。

 

また、

 

身近な人に感謝してみてください。

 

 

 

よく頑張ってきたなと。

 

有難い、かけがえのない時間だったなと。

 

 

 

そして、

 

可能であれば、文字にしてみること。

 

 

 

感謝の日記は、

 

他人に見せるためのものではありません。

 

 

 

手紙についても、

 

投函するかどうかは二の次です。

 

 

 

出さずに、

 

しまっておいたり、

 

捨てるのもありでしょう。

 

 

 

 

感謝することで義理を感じてしまい、

 

お返ししなければと思うかもしれません。

 

しかし、そうではありません。

 

 

 

自分を尊重するからこそ、

 

自分の選択の方を重んじるのですから。

 

 

 

上司や同僚に感謝して、転職すること。

 

親に感謝して、親から離れて一人暮らしを始めること。

 

 

 

離れていても感謝はできます。

 

 

 

感謝することは、完結すること。

 

それが手放すことにつながります。