罪悪感を癒すヒント 

 

 

 

罪悪感は何のためにあるのでしょうか。

 

 

今回は、

 

神谷美恵子(1974) 

「人間を見つめて 朝日新聞社」

 

から引用し、学んでみましょう。

 

 

 

 

『人間の心に

 

良心というもののはたらきが

 

必ずそなわっていることは、

 

素直にみとめるべきであろう。

 

 

 

それはおそらく、

 

類としての人間の生命を守るために

 

そなわった社会的な機能であろうし、

 

脳が発達したため、自己にあい対して、

 

「対自的に」生きるようになった人間の心のはたらきが

 

しからしめるところだろう。』

 

 

 

とあります。

 

 

 

つまり、罪悪感は、

 

他者に対する共感の表れであり、

 

また、

 

自分で自分をどう見るか

 

という意識によって生じた感情である

 

ということになります。

 

 

 

そして、この罪悪感という感情は、

 

自力で手放すことは難しいのですね。

 

 

 

さらに、このように続きます。

 

 

 

『この「良心」をもった人間は、

 

罪の意識に悩まずにはいられない。

 

 

 

「つぐない」や「あがない」に関する宗教的な教義は、

 

この人間の良心の要求に応えるために、

 

ともにひとりでにできあがったものかもしれない。

 

 

 

いずれにせよ、

 

どのように難行苦行を積んだところで、

 

罪の意識に悩む人間の心の苦しみが

 

和らぐとは思われない。』

 

 

 

私たちは、罪悪感を感じるとき、

 

自分が幸せになってはいけないような気持ちになったり、

 

自分を罰するようなことをしたりしてしてしまいます。

 

それも、意識的か無意識的かわからないレベルで。

 

 

 

そういった「苦しい修行」をしても、

 

罪悪感を癒すことには、

 

効果はないようです。

 

 

 

それでは、

 

私たちは、どうしたらいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

この著書では、

 

 

 

 

「人間に必要なのは

 

無条件の許しと、

 

それを素直にうけとめる

 

「砕けた心」でしかないと思う。」 

 

 

 

 

と記しています。

 

 

また次回以降、

 

この言葉について考えて

 

いきたいと思います。

 

 

それではまた。