罪悪感ストーリーから本来の自分を取り戻すまでの8つのステップ

罪悪感から

自分を取り戻すまで

どんな経過をたどる

のでしょうか。

 

 

何を悪いと感じるかは、

人や状況によります。

 

ここでは、

悪いことの定義ではなく、

自分が悪いと感じるために

生じる苦しい気持ちに

焦点を当てています。

 

 

これらの段階は、

基本的に番号順に進みますが、

行きつ戻りつすることも

あります。

 

 

 

① 否定 

わたしは悪くないと

否定する段階。

原因を自分ではなく、

他に見つけようとしている。

 

いわゆる「気にしない」です。

 

この「気にしない」が

できる人は、

この問題であまり悩まないかも

しれません。

 

そのような人は、

カウンセリングは不要だし、

このホームページにも

来ないのかもしれません。

 

「私が悪い」と考えることが、

正しいわけでもないことに

注意してください。

 

また、「私が悪い」という時、

意味が2つあって、

1)「理由が私にある」という、

『AならばBという理由』を

説明している場合

 

2)理由にいいか悪いかの判断を

加えている場合があります。

 

 

 

② 一般化

次は、周囲や古今東西をみて、

一般化できないかを

考えている段階です。

 

みんなやっているから

しょうがないと

正当化することで

痛みを感じないように

しようとしています。

 

この段階では、

悪いことをした自分もまた

傷ついたことにまだ気づいて

いません。

 

 

 

③ 気付き

次に、

今までは痛みから目を

背けていましたが、

何かのきっかけで、

自分にとって意味を

考えるようになります。

 

ただし、この段階では、

それがどんな意味なのかは

わかりません。

 

この時、

悪いことをした自分もまた

傷ついたことにも気付きます。

 

 

 

④ 後悔 

そして、

こうすればよかった、

なんで

こうできなかったんだろう、

悪者探しをしている段階です。

 

出来事を自分のこととして、

とらえるようになります。

 

もちろん、原因追求して

対策をすれば、

済む場合もあります。

 

そうでない場合は、

次の自責へ続きます。

 

この段階で、

罪悪感を教訓にしすぎると、

ルールが多くなりすぎて

苦しくなってしまいます。

 

同じ失敗を2度しては

いけないと言われますが、

同じ状況は

2度出現することは少なく、

似ているが違う状況は

無限に出現します。

 

原因追求と対策という

「教訓コレクター」になると、

つらくなってしまうので

注意が必要です。

 

 

 

⑤ 自責 

こうできなかった自分は

ダメだ、

自分が悪かった、

自分のせいだと

自分にダメ出しをする段階です。

 

自己否定や謝罪の気持ちで

いっぱいになります。

 

汚れを洗うかのように、

失敗を自分の一部であると

認められないので、

責めることで、

失敗をなくそうとしています。

 

あまり建設的な方向へは

いかないことが多いです。

 

 

 

⑥ 抑うつ

続いて、

後悔や自責で自分攻撃が

強くなり、

疲れが出てくる段階です。

 

ダメな自分は何もする

資格がない、

幸せになる資格はない、

自分には価値がない、

そんな気持ちになってきます。

 

この時期がとてもつらく、

注意が必要です。

 

十分な休憩と

自分への温かい眼差しが

必要になります。

 

周囲の人も見守って

あげてほしいと思います。

 

 

 

⑦ 学習理解

次の段階は、

何かをきっかけにして、

自分の経験には意味がある、

自分にできることは何だろう、

と考えるようになります。

 

ここでいう何かとは、

人の温かさや

人から必要とされる経験

自然体験などです。

 

具体的には、

人から受け入れられている、

自分にも役立つことや

できることがある、

という経験などです。

 

悪いことをした自分の傷は、

本来の自分に対する期待が

高すぎたこと、

完璧ではない自分

いったことを

理解する段階です。

 

 

 

⑧ 成長個性化

最後の段階は、

自分ができることは何だろうか、

きっかけになった出来事に

再挑戦したり、

同じ問題で悩む他の人の

手助けをしたり、

する段階です。

 

自分の経験を

積極的に意味づけをして

意識が自分ではなく他者に

開かれています。

 

自分ができることはこれだ、

自分に起きたことは、

自分の人生の一部である、

そういうこともあったんだ、

と人生全体の一部として

位置付けられる

ようになります。

 

その意味は決まったもの

ではなくて、

変わり得るものでしょうし、

活かし方も様々なものに

なります。

 

 

以上、

罪悪感から自分を取り戻すまでに

たどる経過をみてきました。

 

出口が見えなく

つらい道のりだと思います。

この段階をヒントにして

ください

 

そして、カウンセラーを

伴走者とすることも有効です。

 

本来の自分を取り戻して

元気で幸せになれるよう

応援します。