戻ってやり直すことで自責感を手放す

 

 

 

こんにちは。

 

カウンセラーの河野です。

 

 

 

 

今回は、

 

私が中学生の時の話です。

 

 

数学の授業についていけなくなった時のことです。

 

 

 

 

このときの体験は、

 

今振り返ってみると、

 

示唆に富んでいて、

 

自分を責めないためのヒントになっています。

 

 

 

 

 

というわけで、

 

「戻ってやり直すことで自責感を手放す」

 

始まります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中学2年生の夏が終わった頃だったと思います。

 

 

 

 

その頃、

 

私は塾に通って、数学を勉強していました。

 

 

 

でも、残念ながら、

 

塾の授業が、

 

だんだん分からなくなってきました。

 

 

 

宿題に出される問題も、

 

解けなくなってきました。

 

 

 

テストでの成績も伸び悩んでいました。

 

 

 

 

数学はパズルみたいで面白いこともあるけど、

 

苦手みたいだからもうあきらめるしかないかー

 

と思っていました。

 

 

 

結構よくある話なのかもしれません。

 

 

 

 

ある日、思い切って、

 

塾の数学の先生に相談してみました。

 

 

 

 

そこで、言われたことは、

 

「中1の内容に戻って、イチから復習すること」でした。

 

 

 

 

それを聞いて、私は、

 

「えー、今さら中1からやり直すなんてできないよ。

 

まず、時間がかかるし、

 

それに、中1の内容を中2になってやるなんてかっこ悪い。」

 

 

 

正直やりたくありませんでした。

 

 

 

 

 

それでも、

 

塾の先生の提案通りにやってみることにしました。

 

 

 

それは、

 

ただ「中1の内容に戻ってやっておいて」と言うのではなく、

 

 

その先生が、やってきたノートを見てくれるというのです。

 

 

 

それも、一対一で。

 

 

 

授業時間外に。

 

 

 

周りの友達にも知られずに復習できることは、

 

ありがたいことでした。

 

 

 

 

 

その時から、

 

毎週、毎週、中1のテキストを最初から

 

やり直しました。

 

 

 

今までやってきた基本問題や例題を、

 

また解き直しました。

 

 

 

塾の先生も、

 

塾の授業時間外なのに、

 

昨年やったことなのに、

 

よく付き合ってくれたものです。

 

 

 

 

この復習のおかげで、

 

それまでの理解のもれをカバーすることが

 

できたのでしょう。

 

 

 

結果的に、

 

通常の授業にもついていくことができました。

 

 

 

また、上位のクラスに上がることもできました。

 

 

 

 

 

自分にとって難しすぎる問題を解いていると、

 

「なんで自分はできないんだろう」

 

「できない自分はダメだ」

 

「できない自分は合格できない」

 

と思いがちです。

 

 

 

このような物事のとらえ方は、

 

心理学でいう、

 

拡大解釈や白黒思考などの

 

「認知の歪み」と言えます。

 

 

 

 

この「認知の歪み」があるとき、

 

「自分は、なんで分からないんだろう」

 

「自分は、なんでできないんだろう」と、

 

自分を責める思考に陥りやすくなります。

 

 

 

でも、

 

自分を責めるよりも大事なことがあります。

 

 

 

 

それは、

 

問題のレベルと自分の理解度が

 

合っていなかったこと。

 

 

 

そのことに気づくことなんです。

 

 

 

 

できない自分を責めたり、

 

 

わからないから数学は苦手だと決めつけたり

 

 

することではなかったのですね。

 

 

 

 

つまり、

 

できるところからやり直してみる。

 

簡単だと思うところまで戻ってみる。

 

 

そんなことが大事だったりします。

 

 

 

 

 

そもそも、

 

算数から数学になると、抽象度が上がるので

 

難しく感じるものですよね。

 

 

 

 

つまり、

 

「誰だって、そういうことあるよ」ということですね。

 

 

 

だから、

 

これまで頑張ってきたけど、

 

 

ただちょっとやり方・努力の方向性がズレていただけ。

 

 

 

適切な、自分に合った方法をとればきっとうまくいくよ

 

という自分への優しい眼差しが必要だったりします。

 

 

 

どうして自分にそんなに厳しくする必要があるのでしょうか。

 

 

 

加えて、

 

先生からのフォローアップがあったことも

 

 

効果的でした。

 

 

 

 

 

 

家族や恋愛の人間関係でも同じですよね。

 

 

 

 

 

生活など環境が変わってくると、

 

それに対応するために、

 

本人たちも変わっていきます。

 

 

 

 

 

以前は何でもなかったことが、

 

負担に感じたりするものです。

 

 

 

 

でも、そんなときは、

 

 

関係性や付き合い方を改めて見つめ直してみる。

 

 

 

出会い、記念日、思い出深い日のことを振り返ってみる。

 

 

あるいは、

 

「親しき仲にも礼儀あり」のように、

 

ちょっと丁寧に相手を見つめ直してみてはどうでしょうか。