「自分」と「自分の気持ち」をつなげるために

 

 

「自分のことは、自分が一番知っている」

 

とも言います。

 

 

  

反対に、

 

「自分のことは、自分が一番わからない」

 

とも言いますよね。

 

  

 

カウンセリングに来る相談者さんは、

  

「どうしたらいいのか、わからない」

 

「なんとかして、うまくこの状況を乗り越えたい」

  

「客観的に見たら、どうしたらいいのか、わかるはず」

  

そういう目的意識で来られる方が多いです。

 

 

 

 

こういうことがあった。

 

あの人がこう言った。

 

これまでこんなことがあって、今こういう状態です。

 

 

  

どうしたらいいのだろう。

 

結構大変でいっぱいいっぱいなんだけど、

 

誰もわかってくれない。 

 

 

 

 

私もかつてそうでした。 

 

 

そもそも、私たちってそうなりがちですよね。

 

 

 

 

カウンセリングでは、

 

「相談者さんご自身は、どう思ったのでしょうか?」

 

とシンプルに返します。

 

 

  

つらかった

 

大変だった

 

嬉しかった

 

嫌だった 

 

 

 

いろいろな感情があります。 

  

 

 

「感情を感じること」

 

これが、一番最初にすることです。

 

 

 

 

「〇〇すべき」とか、 

 

「〇〇をするのといい・役に立つ」というのは、

 

その次にすることです。

 

 

  

問題があると、 

 

相談者さんは、「どうしたらいいか」 

 

考えてしまいます。

 

 

 

解決策を考えてしまいます。

 

 

 

でも、その分、

 

自分のココロと

 

つながれなくなってしまいます。

  

 

 

でも、 

 

カウンセリングに来られる方は違います。

 

 

 

涙がハラハラと流れます。

 

 

 

気持ちが軽くなって、

 

笑顔になり笑います。

 

 

 

私はそういった表情をみると、

 

自分の気持ちとつながれたんだなと

 

思います。

  

 

 

カウンセラーは、

 

相談者さんの気持ちを 

 

「当てる」わけではありません。

 

 

  

「こう思ったんじゃないですか」 

 

「こうだったでしょう」

 

推測したり、予測したりはしますが、

 

相談者さんの先入観になってしまいますから。 

 

 

カウンセラー自らは、 

 

当てに行くことはしません。 

 

 

 

当てるカウンセラーが

 

いいカウンセラーというわけでもありません。

 

 

 

 

カウンセラーは、

 

「うんうん」と聴きつつ、 

 

質問攻めにならないように、 

 

相談者さんの「自動思考」や「自動反応」が

 

出てきたら、 「どうして?」と、

 

後で質問します。

 

 

  

相談者さんが

 

自分の気持ちと対話するのを

 

手助けするのです。

 

 

  

すると、

 

自然にどうしたらいいか、

 

見えてきます。

 

 

 

 

 

「自動思考」や「自動反応」と

 

書きました。 

 

 

 

他に、

 

気持ちを抑えつけるものとして、

 

 

 

〇〇すべきと言う「規範意識」があります。 

 

 

 

ダメかもしれない、〇〇になったらどうしよう 

という「恐れ・恐怖」があります。 

 

 

 

〇〇してはいけないという「禁止」もあります。

 

 

  

相談者さんのココロの中では、

 

習慣的に、ほぼ自動的に 

 

生じています。

  

 

 

これまでの人生で、

 

「自動思考」や「自動反応」は、 

 

自分を守るために有効でした。 

 

 

 

これらは、

 

習慣であったり、 

 

性格であったりします。

 

 

 

 カウンセリングで、

 

性格を変えるというわけでは 、

 

ありません。 

 

 

 

「自動思考」や「自動反応」が

 

あることがわかると、 

 

これらに操作されているのではなく、

 

自分が使いたい時に使い、 

 

使いたくない時は使わない、

 

というように、変われます。 

 

 

ギアチェンジです。

 

 

 

例えば自動車だったら、

 

坂道の時、

 

平らな道の時、

 

適切なギアは違いますよね。

 

 

 

そういう状態になるのが 

 

私のカウンセリングでの 

 

ポイントの一つです。

 

  

中々初対面の60分で、 

 

そこに到達するのは 

 

難しいです。 

 

 

ですが、 

 

不可能ではありませんよ。