カウンセリングに対する思い②

悩みが多い内向的な人間だった。

 

小学校の時に体育の時間でサッカーをやっていて、

クラスの子を怪我させてしまった。中学受験のストレスもあり、

神社に行って「その子に謝ったり、その子が幸せになるように祈ったりしていた」(直接の謝罪はしている)お小遣いの中から500円とか自分にとって痛い金額を出していた。自分を罰しないといけないような気がして、外に落ちている石とかマンションの階段とか汚いものを舐めて自分を罰していた。

塾では隣の子のテキストに自分のひじが当たって紙が折れてしまっただけで罪悪感を感じ、謝ったり、自分の消しゴムとかをあげたりしていた。

 

採点を交換してし合う時があって、

後から自分の採点に間違いがあったと気づいたり、

すごい謝って訂正していた。

 

好きだった小学校のサッカー部をやめて塾に通ったこともあり、

日曜の毎週テストで成績順で張り出されたり、席順が変わったりした。

テストの感触が良かったとしても、心の中ではよくないだろうなと否定することで発表を見てがっかりすることを防いでいた。

 

 

常に罪悪感と不安でいっぱいだった。

 

 

中学生の時は、

 

高校の時は、部活をやるべきか、どの部活をやるべきか途方もなく悩み、スクールカウンセラーの門をたたく。親にも友人にも誰にも相談できなかった。将来やりたい仕事に役立つようにとか、道具代があまりかからないスポーツとか、一対一か複数かとか、剣道部に入部届けを出して1日も行かずに退部したりしていた。テニス部入って、2ヶ月で行かなくなって、でも結局また入ったりしていた。

 

 

18歳の時に初めてバイト(新聞配達)をして買ったのは、

10万円くらいの速読の教材だった。たくさん本を読みたいし、頭がよくなりたかったのだが、内容は精神的なものもあった。でも意外と興味深く読めた。

 

20代の時に、民間の電話カウンセリング、本で読んで見つけた心療内科に行った。とする。

 

母親連れてきて、カウンセラーと3人で面接したこともある。

 

内観療法もやった。

罪悪感を感じてやる気がないんです。前向きになれない

それが自分だと言われて余計に落ち込んだ。

帰ってからも、落ち込んだ。

 

30代の時に心療内科、迷うのは強さですといわれた。

 

経理をやっていたのだが、

数字を何度も確認してしまう。

一つの仕事が終わって提出しても、戻って見直したくなる。

人の仕事も細かい間違いが気になって指摘して気まずくなる。

 

 

 

自分は、うつ状態で強迫の傾向があるとは言われたが、

診断されたわけではなかった。

 

 

禅寺で座禅もしたし、教会に相談しに行ったこともある。

 

 

 

 

 

 

大学生の時、3週間ほどだったが、インドのコルカタにある、

マザーテレサの施設(ホスピスなど)「死を待つ人の家」で

ボランティアをした。施設では身寄りのない老人や病気の方の最期を看取るというもの、福祉施設のように日常の世話をすることが中心だった。

 

野戦病院のようなところだった。

 

路上にいる病気や怪我の人が連れて来られる

 

 

 

ご飯を食べさせたり、

薬をのませり、

オイルを塗ってマッサージをしたり、

服を着せたりした。

 

洗濯もした。

洗濯機はなく、素足で踏んだりして洗った。

脱水も2人一組になって、手でしぼった。

全身びしょ濡れになった。

 

亡くなった人もいて、看取ったこともあった。

 

人は死ぬ間際になるとハエが集まってくるのが印象的だった。

 

遺体を担架に乗せて、担いだ。

 

市営の霊柩車に乗せた。

 

私がしたことは本当に僅かなことだった。

 

愛とは何かを知りたくてわざわざインドまで行ったのだが

本当は私が愛されたかったのだと思う。

 

そして、「いいことをしてあげる」のではなく、

「させていただいている」に過ぎないのだった。

 

 

 

 

面接時間内に的確に表現なんて出来なかった。

病院はそんなに時間取ってくれない。

文章にすると嘘くさく感じるし、

おかしい変だと思われるのも怖かった。

 

治ったようなふりをして

アドバイス役に立ちますっていう聴き方をして

 

いい患者になればいいのかなと思った。

 

カウンセリングでも好きなことやればいいのよとか

固く考え過ぎとか言われた。

 

でも、本当は、

もっと色々話したかったんだと思う。

聴いてほしかった。

くだらない変なおかしなことなんだとおもうけど、

聴いて欲しかった。

自分だけで、自分の中だけで処理することに疲れた。

だから吐き出したかった。

 

「それはこういうことです」というような説明もありがたいけど、

そういう説明理論をくつがえすようなことを言うと悪いから

それにそうようなことしか言えなくなってしまう。

 

 

けれどそんなことをやっている人はどこにもいない。

 

witness 

これは目撃者という意味だが、

証人という意味もある。

 

インドのコルカタで

神父さんに言われたことだった。

 

ここに来た人は、witness。

元の世界に戻った時に

ここで経験したことを伝える役割があると。

 

精神的な傷に手助けすること。 

 

相談する時は

話始めるのも大変だし、

内容を伝えるのも大変だし、

早くよくなりたいと焦るし、

よくなったように思ってもまた再発する。

 

そんな道をずっと通って来たので、

そういった方に心安らかになって欲しい。

できれば前向きになって欲しい。